♪まだかなぁ、まだかなぁ学研のおばちゃん、まだかなぁ~♪の懐かしのCMソングで知られる学研の「科学と学習」という小学生向けの学習雑誌。
私自身、テレビCMもよく覚えているし、実際にわが家にもありました。総計で670万部というものすごい部数をあげ、その数は小学生の3人に1人が手にとっていたと考えられます。
かつて、子供たちの間で大人気だった科学雑誌のふろくが18日放送の『世界一受けたい授業』で取り上げられます。
「科学と学習」の人気ふろく、その歴史について、また懐かしのCMソングも調べてみました。
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「科学と学習」の歴史
出典 学研
1946年に学習研究社より『学習』が創刊されました。『科学』は1963年に創刊。内容は学習指導要領に対応しており、その時期に適した学習ができるようになっていました。また、字形も教科書体に統一されており、子供たちの学習を助ける雑誌として、日本PTA全国協議会推薦でもありました。
当初は学校の先生から生徒に配布されていたが、1971年に制定された消費者基本法により、学研コンパニオンと呼ばれる販売員が家庭や学校に直接販売するスタイルに変わりました。この販売員さんのことを通称「学研のおばちゃん」と呼んでいました。
「科学と学習」と呼ばれていたが、実際には『科学』『学習』は別の冊子であり、『科学』は理科と算数を中心とした内容でした。また、読者が自分でページを切ったり、折り曲げたり、のりをつけたりして作業をしながら、体で学べる工夫もされていました。
私の記憶にある『科学』は、カール・ルイスのペラペラ漫画でした。ページの角にはさみで切り込みを入れて、ページをめくるとカール・ルイスが走り出す仕掛けでした。カール・ルイスのポスターもついていて、なんとなく部屋に貼っていた思い出があります。1980年代後半のことでした。
1979年に『科学』のピーク期が訪れ、月販670万分にのぼります。第二次ベビーブーム期の子供たちが小学校に入学し始める時期と重なっていたんですね。
『学習』は国語と社会を中心とした内容で、読み物の割合が『科学』よりも多く載っていました。
しかし、1990年代以降は、共働き世帯の増加により家にいない時間帯が長くなったり、少子化の影響もあり購読する児童数が減少しました。
2004年度、『学習』は月刊から学期間発行へ移行。『科学』は2003年に大人向け科学雑誌に変更され、『大人の科学』が刊行されました。
児童向けの「科学と学習」は、2009年度冬号をもって『学習』が休刊、2010年3月号をもって『科学』も休刊となりました。
画像にある、『○○のひみつ』シリーズは、1972年に刊行が始まりました。
初めは、漫画に否定的だった保護者だったが、徐々に受け入れられ子供たちからも熱く支持されました。全76タイトルが販売され、2003年から『新・ひみつシリーズ』に引き継がれ、累計発行部数は2300万部を突破し、親子二代で楽しまれています。
CM「学研のおばちゃん」はいつから始まったの?
1971年に制定された消費者基本法により、販売スタイルが変わった『科学』と『学習』。テレビでCMされるようになったのも当然、これ以降ですね。
1981年にCMが放送されていたようですが、残念ながら画像を見ることはできませんでした。1985年に放送されたCMはこちら。
出典 YouTube
なんか時代を感じますね!おばちゃんも、たぶん実は結構若いはず…。今だったらハラスメントみたいに言われそうですが、古き良き時代って感じですね。「コンパニオン」=「おばちゃん」ですからね。懐かしいです!!
『科学』で人気の付録は!?
『科学』では、1963年に付録をつけて販売するようになり、売上を伸ばしました。当時の編集長、中川浩さん伸び悩んでいた『科学』の売上を伸ばすため、また科学の楽しさを雑誌だけでは伝えきれない!と考え、付録をつけることにしました。この付録が子供の心を捉えて、販売部数を大幅に伸ばしたのでした。
購入する保護者としても、ただのおもちゃではなく、理科の勉強になりそうだ、と感じて購入する人も多かったと思われます。
この付録のクオリティが本当にすごいんです!例えば、「太陽熱湯沸かし器」「あぶり出しセット」「拡大えい写機」「月模型台つき望遠鏡」「ドームつきプラネタリムスセット」「解ぼう器セット」など、大人が見てもワクワクします!これ、今も売っていたら子供に買ってあげたいと思います!
カメラや顕微鏡、天体望遠鏡にプラネタリウム、また太陽熱を利用した機器など人気ランキングの上位にくるのではないでしょうか!?
私の1位予想は…「ドームつきプラネタリウムセット」です。「カメラ」と「顕微鏡」もラインキング上位でしょうね。
追記(人気ふろくランキング発表!)
10位:薬品(酸素・二酸化炭素実験セット、科学探偵スパイセットなど)
9位:ラジオ(ダイオードラジオ)
8位:人体骨格
7位:磁石(リニアモーターカー)
6位:食品(水飴キット、シャーベットキットなど)
5位:植物(ツタンカーメンのえんどう豆など)
4位:飼育セット(アリの巣キットなど)
3位:天体望遠鏡
2位:顕微鏡
1位:カメラ(ミゼットエースカメラ、現像セット、インスタントカメラ、)
付録のインスタントカメラでナジャグランディーバさんの写真ちゃんと撮れました!
番外編:「昆虫図鑑」ボツになった物。
(アリ用の土、迷路、アスレチックがついている)
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まとめ
かつて、子供達の間で大人気だった学研の『科学』と『学習』は1946年~2010年まで発刊されました。『科学』は付録つきになり、月刊670万分を達成しました。1972年以降「学研のおばちゃん」のCMが流れて、「学研のおばちゃん」が家に雑誌を届けてくれるようになりました。
『科学』の付録は、1963年よりつけられましたが、その付録は本格的な道具で子供の好奇心をかきたてるものばかりでした。
『世界一受けたい授業』で発表される、『科学』の人気付録ランキング、何がランキングに入っているのか楽しみですね!
今の子供達にも、自分の手で作業をしたり、実験したりして楽しめる、好奇心をかきたててくれるような物が登場するのを期待して止みません!
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